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トマホークミサイル、導入1年前倒しに

日本、時間が足りないとして1年前倒し 射程1600km トマホークミサイル400発を取得 相手のミサイル発射基地などを攻撃可能に

 木原稔(良い方の木原)防衛大臣が米オースチン国防長官と会談しトマホークミサイル導入を1年前倒しすることに合意しました。半分の200発を最新型のブロックⅤ、残りを一世代前のブロックⅣにして取得を急ぐそうです。とはいえブロックⅣも米軍で現役ですし、ⅣとⅤの違いはⅤの方が対妨害機能を強化したGPSを搭載し命中精度が向上、データリンクも強化されています。Vの中でもVbは貫通力をより強化したものなのでこちらの方が望ましいんですが、ⅣはVにアップグレード可能だそうですのでそこまで心配しなくて良いかもしれません。

 弾頭重量も1000ポンド(454㎏)あれば十分でしょう。逆に12式地対艦誘導弾能力向上型の方が弾頭重量が軽い(おそらく300㎏前後)なので、こちらをどれだけ強化できるかが疑問です。12式地対艦誘導弾能力向上型の開発は2026年予定。トマホークの前倒し導入はそれだけ台湾有事が近づいてきたという事かもしれません。

 巡航ミサイルの弾頭重量は地上目標だとやはり1000ポンド以上無いと厳しいかもしれません。対艦なら300㎏でも十分なんですけどね。12式は長さを長くするより直径を太くして弾頭重量を少しでも重くする努力をすべきだと個人的には思います。今ウクライナ戦争で大活躍しているストームシャドウも、ウクライナが熱望しているドイツのタウルスミサイルにしても1000ポンド前後の弾頭重量はありますからね。これが世界標準なんでしょう。

 ちなみにトマホークミサイルはブロックⅣ以降、射程延長の代償として構造が脆くなったようで潜水艦の魚雷発射管からの発射はできなくなったそうです。米攻撃型原潜がVLS(垂直発射システム)にトマホークミサイルを積んでいる理由です。ただしトマホークを導入したイギリスでは、魚雷発射管から試験発射した所できたそうなので、アスチュート級攻撃型原潜は魚雷発射管にトマホークを積んでいます。

 ですから無理やり積めば魚雷発射管でも発射可能かもしれませんが、海自OBの話では魚雷発射管は常に反撃用の魚雷を1発から2発は装填しておかないといけないのでトマホークの同時発射は4発から5発が限度。しかも注水に時間がかかるので、それよりはVLSで同時発射数を18発から24発にして一気に発射できれば、発射後すぐに逃げることができるので即応性と生存性で有利になるとのこと。

 ただし私はVLSは船体構造上の弱点になるので、あまり賛成ではありません。日本潜水艦の強みだった潜航深度が浅くなるからです。従来のディーゼル電気潜水艦とトマホーク発射母艦(こちらも当然ディーゼルエレクトリック)を別々に取得するというなら話は別ですが。ここらあたりは悩ましい選択ですね。

 ともかくトマホーク早期取得はそれなりの理由があっての事。日米政府も何か情報を掴んでいるのでしょう。我々国民も覚悟が必要かもしれませんよ。
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